子どもの自立を考えて他人とのトラブルを見守ったこと
「子どもが自立できるような教育について知りたい」
「自立を促すような教育ってどんなものだろうか?」
子どもの教育について、このような考えを持っている方に読んで欲しい記事です。
我が家には次年度で小学一年生になる息子がいます。彼の自立についての教育を通して僕が学んだことをベースに本記事を書きました。
この記事には次のことを書きました。
- 子どもが自立していくために僕が考えていること
- 僕の考えを行動に移した経験
誰の助けも借りれない時があることを知って欲しい
これまでは大人が傍にいるのが普通だった
知っている大人が近くにいてくれるという状況がずっと続いてきたので、小さい子ども(乳児や幼児)にとって、それは当たり前のことだと思っているでしょう。
危険なことが無いように、いつでも話ができるように、一緒に遊んであげられるように、お母さんやお父さん、祖父母など、色んな大人が傍にいてくれます。
この環境が続いてきたので、子どもはこれが普通だと認識しています。
大人が傍にいることは特別だと分かって欲しい
僕は息子に、いつもお父さんが傍にいるわけじゃない、と分かって欲しいと考えています。お父さんだけじゃなくて、お母さんも、おじいちゃんおばあちゃんも同じで、近くにいてくれることが特別なんだと感じてもらいたいのです。
保育園や幼稚園に通い始めたら、家族とは違う集団の中で生活をするようになるので、自然と分かっていくような気もしますが、息子を見ていると、どうも違うように感じます。
息子の場合、休日どこかへ遊びに行く時はお父さんお母さんが一緒にいるので、保育園や幼稚園の状況が特別なんだと考えているらしく、色んなところで隙あらば甘えようとしてくるんです。
彼の性格なのかもしれませんが、保育園や幼稚園環境が教えてくれることを期待しない方がいいかもしれません。
自分1人でやりきらないといけない時がある
大人が近くにいない状況が普通のことだと分かってもらえたら、次は自分だけで何とかしないといけない場合があることを感じて欲しいです。
大人はみんな自分のことを自分でやっていますよね。例えば、朝起きる時間になったら布団から出て、食事の準備をして、出かける支度をします。
こんな日常のことでも、子どもの場合、起きる時間に起こされて、用意された朝食を食べて、着替えを促されて着替える、という状況がほとんどですよね。
食事の準備は置いておくとして、起きる時間に布団から出るとか、自発的に着替えるとか、自分でやらないといけないんだなと感じもらいたいですね。
些細なことですが、こう言った小さなところから、子どもの自立って始まっていくと思っています。
子ども向けの施設で息子がトラブルに遭遇した話
息子が並んでいる子を待たせていた
ある子ども向けの施設で、息子がアバターを作る端末で遊んでいた時のことです。自分の顔を端末に備え付けられるカメラで撮影して、自動生成された似顔絵のキャラクターを自由にカスタマイズし、施設内で利用できるアバターを作成できるのですが、息子は変な似顔絵がツボにはまったらしく、ずっとゲラゲラ笑ってばかりでアバター作成を終わらずにいました。
しばらくすると、端末に子どもが並び始めましたが、息子はそれを気にすることなく、似顔絵で遊んでいます。代わってもらえないことを察したのか、並んでしばらくするとどこかへ行ってしまう子たちが何人もいました。
並んでいる子の親が介入してきた
ずっと待っている子が現れました。息子は変わらず似顔絵で遊んでいます。そのうち、待っている子のお父さんらしき大人がやってきて、息子に早く代わるように言い始めました。
「早く終わりなさい」「待っている子がいる」「こちらは困っている」こんなことを息子に伝えています。
息子は知らない大人に注意されてびっくりしたのか、手を止めて目を合わせないようにしていました。
僕は息子が一人で対応するのを見守っていた
「助けにいかないと」僕はそう思ったのですが、息子がどう対処するのか見守ることにしました。
このまま酷く叱られてしまうのだろうか、ごめんなさいと交代するのだろうか、オドオドするばかりで何も出来ないのだろうか、見守っている間に頭の中で、少し先の未来をあれこれ考えました。
最終的に息子がとった行動は「僕の方へ走って逃げる」でした。僕はすみませんでしたと謝り、二人でその場から離れることにしました。
心細かった息子をよく褒めてあげる
普段から、見知らぬ人に声を掛けらることになれていない息子には、相当ドキドキする体験だったでしょう。
似顔絵楽しかったね。あの子に代わってあげられたし、大人の話をちゃんと聞けたね、すごい。
こんな風に「よかったよ」ということを伝えました。しばらくして、落ち着いた息子は似顔絵が面白くて止まらなかったこと、知らない大人に話しかけられて怖かったこと、また似顔絵やりたいことなどを話してくれました。
「お父さんがいない時もあるから、その時は僕がいいと思ったことをすればいいよ」と伝えると、「うん、分かった」と答えてくれたので、次はさらに良い判断が出来そうな気がします。
まとめ
子どもが自立していくために僕が考えていること、僕の考えを行動に移した経験などを紹介しました。
これまで子どもに付きっきりだったので、つい何でもやってあげたくなってしまうのですが、大ケガや命を失うことが無ければ、たまには一人で体験させてあげることもいいですね。

C/C++で組み込み系ソフトウェア開発の仕事を10年以上やっています。怪しげなデジタルガジェットが大好きです。