簡単で継続も楽ちん。子どもと読書のアウトプット練習。
「読書で学んだことをアウトプットすることが大切と聞くけれど、子どもの場合はどうなんだろう?」
「子どもが読書のアウトプットを練習する場合、どうすればいい?」
こんな疑問を持っている方に向けた記事です。
我が家には保育園年長組の六歳の息子がいます。僕は息子と過ごしながら、読書のアウトプットの練習をひそかに取り組んでいて、練習をするようになってから一年ほど継続しています。この記事では僕が取り組んでいる方法について紹介したいと思います。
この記事には次のことを書きました。
- 子どもと読書のアウトプットを練習する方法について
- 子どもに読書のアウトプットをしてもらった事例
子どもと読書のアウトプットを練習する方法(親と一緒にやってみよう)
本に書いてあった内容を説明してみる
アウトプットと書くと、本を読んで自分の身になったところを、自分の言葉で話せないといけない、というイメージを持っているかもしれません。
しかし、六歳の子どもが取り組むことなので、もっと簡単なことが出来れば十分でしょう。
僕が息子にやってもらうように仕向けていることは「本に何が書いてあったのか聞く」だけです。とても簡単ですね。
「XXXとYYYの虫が書いてあった」「新幹線のぞみとはやぶさがあるよ」
息子から返ってくる言葉も単純なものばかり。でも、これくらい簡単なアウトプットから始めればいいのです。
やってみようと思わなくても自然にやってしまう、六歳の子どもでも出来るから、続けやすい、そう感じませんか?
実は大人の方がこれを出来なかったりするんです。「そんな当たり前のことを誰かに話すと恥かきそう」こんな風に考えてしまうからなのかもしれません。
説明した内容を見て、どんなことを考えたのか話してみる
本に書いてあったことを誰かに話せるようになってきたら、次の段階に進んでみましょう。
「書いてあることを見て、どんなことを考えたのか?」を聞いてみます。
虫の本を読んでいるなら「どっちがかっこいいかな?」「どっちを捕まえたい?」と最初は親が答えを誘導してもいいですね。
まだおしゃべり出来ない赤ちゃんに、親が読み聞かせをする時、こんな風に語りかけてませんか?あれと同じことをするわけですね。
僕は本に書いてあったことについて、自分が考えたことを話したり口にするのが苦手でした。読書感想文の宿題があると、読んだ本の内容をたくさん書き写して、原稿用紙を埋めるという姑息な方法を身につけて、どうにかやり過ごした思い出があります。
逆に、息子はこれが自然と出来るようになって、独り言をいいながら図鑑や本を読んでます。静かに読んで欲しいなと思うこともありますが、いい傾向だなぁと頼もしく見てます。
書いてなかったことを話してみる
次は「書いてないことを自由に考えてみる」です。
絵本の続きを考えてみたり、図鑑に載っている動物や魚がどんな風に暮らしているのか想像してみたり、好き勝手なことをやります。
これも大人より子どもの方が得意なようです。発想が自由だからでしょうね。自分がやってみたら、現実的な事ばかり出てきて、面白みに欠ける内容でした。
息子は「懲らしめられた鬼が仕返しに来る」とか、「入ってはいけない森にまた入ってしまった」など、トラブルが続くような内容が好きな様でした。
大人も子どもと一緒にふざけた話を考えてみると、楽しく取り組めます。
息子に読書のアウトプットをしてもらった(僕が誘導した)事例
ここからは読書のアウトプットの練習をやってもらったことをお話します。僕が誘導しただけで、本人は無自覚ですよ。
先ずは図書館から借りてきた昆虫の本を読んでもらうために、自宅のリビングに置いておきました。
息子は見たこと無い本があると気づき「これ誰の本?見ていいの?」と聞きます。
「それは図書館で借りてきた本だよ。見ていいよ」と答えると、さっそく読みふけってました。
しばらくすると、本を読み終えて、別のところで遊び始めました。そのタイミングを見計らって、「本に何が書いてあったのか?」聞いてみます。
「オニヤンマとね、アキアカネとね、イトトンボの写真があった」と答えてくれました。他にも色んなトンボの名前が出てきたのですが、僕が覚えられず...
さらに「どれが好き?」と聞いてみると、
息子は「オニヤンマ。だって一番デカいし、速いんだよ」と生き生きとした目をしながら語ってくれました。
僕が「オニヤンマは誰と仲良しなんだろう?」とすっとぼけたことを言います。どの虫同士が仲がいいのか、書いてあることは稀なので、息子には自由に考えてもらうように誘導してみました。
「それはねぇ、イトトンボかな」とあまり考えることなく答えてくれました。話を聞いていくと、同じ黒っぽい色だから仲間になれるそうです、なるほど。
こんな風に本に書いてあったこと、自分が感じたこと、本に書いてないことを自由に考えたことなどを喋ってもらってます。普段のやりとりとそれ程変わらないですね。
いつもと変わらないお陰で、細く長く継続できているような気がしています。
まとめ
「子どもと読書のアウトプットを練習する方法について」「子どもに読書のアウトプットをしてもらった事例」の2点を紹介しました。
読書のアウトプットと書くと堅苦しい感じがしますけれど、子どもと普段通りのやりとりをするだけなので、簡単に継続することができます。

C/C++で組み込み系ソフトウェア開発の仕事を10年以上やっています。怪しげなデジタルガジェットが大好きです。