僕たちのようなことはしないで。指しゃぶりをやめさせる効果の無かった失敗例
「子どもの指しゃぶりをやめさせる時に、気をつけた方がいい事を知りたい」
「指しゃぶりをやめさせたいのに、逆効果になってしまう方法について知りたい」
「指しゃぶりをやめさせる効果のないやり方を知りたい」
この様な方向けの記事です。
子どもの指しゃぶりについて、叱らない、大声出さない、いきなり完璧目指さない、手を出さない等と世間で言われています。育児に関する書籍でも、インターネットで検索しても、SNSで交換されている情報でも見かけます。
僕は自分の意見を持っていなかったのですが、息子の指吸の状況をどうにか改善しようとアレコレ挑戦していった結果、世間で言われている通りだなと感じるようになりました。
我が家はしない方がよいと言われていることを試して、息子の指吸は改善できず、子どもも親も疲れてしまう経験をしてきたのです。
指しゃぶりについて悩んでいる方の参考になればと思い、この失敗経験を紹介します。
この記事には次のことを書きました。
- 子どもの指しゃぶりを止めさせようと取り組んだ失敗例について
失敗例1 子どもの指吸を大人が指摘する
最初の失敗は「指吸ってるよ、やめようね」と大人が子どもに声を掛けるというものでした。大人が気がついた時にさっとできることなので、準備をする必要がなく、素早く反応できます。
僕たちは「何度も言われるから、指しゃぶりはやめた方がいいんだな」と息子が自分で気づいてくれることを期待していました。そのため、粘り強く声掛けを続けていました。
本当に声掛けるくらいで治るのだろうか?
そう感じた方も多くいるかもしれません。残念ながら、感じたとおりのことが起こってしまいました。全く指吸の状況が改善しませんでした。
息子に何らかの変化が起こるどころか、親に何度も言われたことで腹を立てたり、意地になって吸ってしまうことが何度もあったのです。
息子は腹を立てるし、指しゃぶりが改善していく兆候は無いし、同じことを繰り返しするうちにイラついてくるので、僕たち親の方も疲れてしまいました。
指吸をしていることを大人が声に出して指摘してあげていると、そのうち「指しゃぶりはやめておこう」と子どもの方から変わることを期待していましたが、何も変わることはありませんでした。
失敗例2 指吸の影響で前歯が変形してしまうことを子どもに伝える
次に僕たちが取り組んだ方法は「指しゃぶりの影響を説明する」というものです。顔の形が歪んでしまう、前歯が出てくるということを簡単な言葉で話してみて「顔が変になっちゃうのは困るから指しゃぶりはやめておこう」と子どもに考えてもらうことを狙っていました。
自分にとって良くないことが起こるから、それは避けようとする、子どもでもそういう対応ができると考えていたのです。
幼児が自分の顔の造形を気にするかな?
失敗例1と同じような疑問が浮かんだ方も多いと思います。またその通りになってしまいました。全く状況が変わらなかったのです。
息子の反応を聞いていると、変な顔、かっこいい顔、面白い顔など、自分の顔のことをあまり想像できていない様です。僕たちが話している時でもゲラゲラと笑っていたり、わざと変な顔をしてみたりと、ふざけたままでした。
僕たちは将来の話は息子にとって少し難しかったかなと反省しました。「食べてすぐ横になると牛になってしまう」迷信は息子に通用しないということです。
何度も何度も自分におこる良くない話を続けて「自分にとって良くないことが起こるらしいからやめておこう」と子どもに気づいて欲しかったのですが、何も変化はありませんでした。
失敗例3 子どもの指吸を大人が手で止める
三番目にやってみたことは「指しゃぶりをしている子どもの手を大人が握ってしまう」というものです。
口元へ運ぶ時に制止したり、指しゃぶりしている最中に指を口から外して握ってしまいます。同時に「指吸ってるよ」と声もかけました。
「大人が手を出してくるくらいだから、指吸はダメなんだな」と息子に思って欲しかったのです。
残念ながら、大人が指しゃぶりを止めると息子は意地になって吸ってしまうようになりました。指吸が落ち着くらしく、それを妨害されるのでイライラしてしまう、そんな風に見えます。
この出来事から、指吸は無意識でついやってしまっている行為ではなくて、息子にとって何らかの意味ある行動だと改めて認識しました。
指しゃぶりを制止していけば、「指しゃぶりはやめた方がいいよ」と息子へ伝わるつもりでいたのですが、状況を悪化させてしまう結果になってしまいました。
この取り組みは効果がないばかりか、状況を悪くさせてしまうと気づいたので、すぐにやめることにしました。「手を出すこと」は本当にやってはいけないことです。
失敗例4 指吸の指にばんそうこうを巻く
四番目の失敗は「指吸で吸う指にばんそうこうを巻く」です。指にばんそうこうが巻いてあることで、親が見ていない時も「指しゃぶりはやめておこうね」と注意を促したり、口の中で違和感となって指しゃぶりをやめる効果を期待していました。
でも、ばんそうこうが無くなったら、指しゃぶりを再開してしまうよ?それに自分でばんそうこうを剥がしてしまうかもしれないよ?
これが現実に起きてしまったのです。ばんそうこうを巻いている時は指吸を堪えているんですが、何かと理由をつけてばんそうこうを剥がしてしまい、指しゃぶりを始めるようになりました。
「ばんそうこうがある時だけ我慢すればいい。自分で剥がしてしまえばいい」息子の振る舞いを見ていると、こんな風に考えているんだろうなと感じます。
しかし、自分の意志で指吸を控えるようになるまでは時間がかかるんだと、僕は自分に言い聞かせて、息子が好きな乗り物のばんそうこうを巻き続けました。
二ヶ月ほど挑戦してみたのですが、何も変化がなく、ばんそうこうが無くなったら指吸を始めるという状況のままです。
ばんそうこうを巻くことは指吸を控えさせる効果がありますが、身体に習慣づいてしまった息子にはそれほど効果的な手法では無かった様です。
まとめ
子どもの指しゃぶりを止めさせようと、我が家で取り組んだ失敗例について紹介しました。
指吸を声掛けしたり、指吸のデメリットを伝えたり、直接手で止めさせたり、ばんそうこうを巻いたりしても、身体に習慣づいてしまった息子には、どれも効果的ではありませんでした。
この失敗例が指吸で悩んでいる方の参考になればいいなと思います。
C/C++で組み込み系ソフトウェア開発の仕事を10年以上やっています。怪しげなデジタルガジェットが大好きです。