目覚ましジャンケンから、息子のやる気を引き出すものは何かを分析してみる
この記事は、幼児から小学校くらいの子どもにやる気を出して欲しいと思っている方向けの記事です。
子どものやる気を引き出すのってすごく大変ですよね。勉強や整理整頓などこちらがやって欲しいことは全然やらないのに、遊びにだけは夢中になります。時にはこちらの声が聞こえなくなってしまうほど収集することも珍しくありませんよね。
息子は毎日「めざましテレビ」のジャンケンに挑戦しています。勝てば喜び、負ければ悔しがり、ポイントが増えていくと盛り上がりをみせています。僕がジャンケンをやるように勧めたわけではないのですが、いつの間にかテレビのリモコンでジャンケンが出来ることを発見し、毎朝ジャンケンをするようになっていました。そして、自分が目を話している間に、ジャンケンが終わっていると、僕たちにジャンケンをやってくれたかどうか聞いてくるくらい、本気で取り組んでいます。
どうして目覚ましジャンケンに一生懸命なるのか?
これを調べてみると、息子のやる気を引き出してくれるものが何なのか分かるのではないかと思って、僕なりに考えたり分析したりしてみました。その結果は、もしかしたら、うちの子以外にも通用するかもしれません、気になる方は参考にどうぞ。
この記事にはこんなことを書きました。
息子が夢中になる目覚ましジャンケンの分解
子どものやる気を引き出すことができるかもしれない要素
六歳児がハマるめざましジャンケン
うちの息子はめざましジャンケンにハマっています。
毎日、午前6時55分頃、午前7時35分頃、どちらも欠かさず挑戦しています。保育園を卒園するまでは、午前7時55分頃も挑戦していましたが、小学生になると家を出発する時間の関係で、挑戦できなくなってしまいました。
勝てば喜び、負ければ悔しがる、特に負けた時の苛立ちは朝から見たくないなぁと思ってしまうほど、熱心に取り組んでいます。
ジャンケンに挑戦すれば増えていくポイントにも注目してる様で、負ければ5ポイント、あいこで10、勝てば20増えることもすぐ理解しました。この記事を書いている2020年4月頃は、午前7時35分頃にもらえるポイントが二倍になっていますが、息子はそれも分かっている様で、その時に勝つととても喜んでいます。
相手がこれまでに出してきた手が表示されているので、これを息子なりに分析して、自分は次に何を出すのか考えているみたいです。彼の基本ルールとしては「同じ手はほとんど出さない」というものがあるらしく、既にパーとグーが使われている時はチョキを出してくると考えて、こちらはグーを出す、なんて予測しています。残念ながら、このやり方の勝率はあまり高くないですが…
一週間経つと、ポイントがゼロにリセットされるのですが、息子はこのことには関心を示さず、また貯めればいいと思っている様です。増えていく過程が楽しいのかもしれません。ポイントそのものに興味がないため、プレゼント企画も気にならない様です。親としてはプレゼント応募が面倒なので、そのままでいて欲しいですが、いつか応募して欲しいと言い出すかもしれませんね。
何故、めざましジャンケンに夢中になるのか分析してみる
めざましジャンケンのどこに夢中になるポイントがあるのでしょうか?僕なりに三つに分解してみました。
勝ったり負けたりする勝負である
ジャンケンは大人でも子どもでも、どれだけ経験があっても、グーとパーとチョキしか使えず、勝ち負けの関係は変わらないので、フェアな勝負になります。そのため、運次第で、小さな子どもが大人相手に勝ち続けることだって可能です。
大人になるほど、勝負をすることも楽しく感じるようになりますが、子どもは勝ち負けに注目しがちなので、結果が一方的なものにならないことは大切なポイントになります。
勝ち続けない、負け続けない、適度に勝ち負けのある勝負なので、勝てば次に挑戦したくなり、負ければもう一回と挑戦するのでしょう。
報酬がある
めざましジャンケンは勝っても、負けても、あいこでも、必ずポイントが貰えます。そのため、ポイントがリセットされるまで負け続けても、50ポイントぐらいは貯まります。
ジャンケンをするだけでポイントが貯まっていく、これはとても重要なことだと思います。
大人であっても、自分が取り組めば取り組むほど、結果が積みあがっていく様子が見えると、明日も挑戦しようという気になりますよね。子どもでも同じはずです。
何も貰えないことに夢中になる場合はどうなのか?
これは夢中になっている本人にしか見えない形の報酬が貰えているのだと思います。自分が嬉しく感じる数値以外の報酬もたくさんありますよね。
同じ時間に開催される
めざましジャンケンはいつも同じ時間に開催されます。そのため、息子は時計を見ながら朝の支度をし、そろそろだなという時間になったら、一度手を止めてテレビの前にやってきます。ジャンケンが終わると、もう時計を見ずに、支度を再開します。
時計を気にしている時はとても集中している様で、20~30秒に一回時計を見ている場合もあります。
いつも同じ時間にジャンケンが開催されるのは習慣になるし、開催時間以外は気を抜いていられるのがいいなと僕は感じています。
タイムセールを気にして、ECサイトを何度も訪れたり、店頭に足を運んだりするのは疲れますし、予想が外れてセールが開かれなかった時の徒労感は辛いものがありますよね。
「今日も○○の時間」という要素は集中する要素としても、継続要素としても大切なのでしょう。
やる気につなげられるか?
息子がめざましジャンケンに夢中になる理由は、勝ったり負けたりする勝負、報酬がある、いつも同じ時間に行われる、の三つと分析しました。
これらが他のことにも適用できるのでしょうか?
三つのうち二つ以上あれば、他のことにもやる気を出して取り組んでくれるかもしれないと僕は考えています。
現在進行形で効果を確認中なものに、指吸をやめる挑戦があります。以前の記事で書きましたが、苦味が強い爪の保護剤を縫って、指しゃぶりをしない時間を少しずつ長くしているのです。
挑戦できたら、カレンダーに大きなシールを張り、忘れてしまったら小さいシールを張っていますが、これを見ると本人も頑張ってみるという気になってくれている様です。今日は苦いの塗らないと言う日が少なくなっています。
更に、挑戦をする時間をできるだけ同じになるようにしています。すると、本人もそろそろだなという気になってくるみたいで、こちらが今日も塗ってみようかと声掛けると、いいよと答えてくれます。こちらが忘れていると、今日は塗らなくていいの?と聞いてくれることもあります。
こんな感じで、報酬(カレンダーのシール)といつも同じ時間、という二つの要素があると、やる気を出してくれるように挑戦中です。今のところ、良好な結果が出ていますよ。
まとめ
息子が夢中になる目覚ましジャンケンの分解、子どものやる気を引き出すことができるかもしれない要素について紹介しました。
今回の3要素はあと数年しか通用しないかもしれないですが、上手く利用して色んな経験をさせてあげたいなと思います。
C/C++で組み込み系ソフトウェア開発の仕事を10年以上やっています。怪しげなデジタルガジェットが大好きです。